スポーツウェアの革命 もうひとつの20世紀ファッション展 (2006)
 欧米において、庶民がスポーツを楽しむようになるのは20世紀初頭のことです。それまで、余暇を楽しむ余裕のない人々には縁遠いものでしたが、交通網やリゾート地の開発、労働法の整備により、水泳やテニス、ゴルフ、スキーなどさまざまなスポーツが普及していきます。
長らく、女性が肌を露出することや、コルセットなどで理想的な身体を造形しないことは、品がない行為とされてきましたが、洗練されたライフスタイルとしてスポーツが普及していく傍らで、機能的なスポーツウェアはそうした価値観の変化を促しました。さらに、着心地のよいものがおしゃれであるとする服装一般への価値観にも影響し、日常やリゾート、レジャーのためのモードに、ジャージィやセーターなどそれまで女性の衣服に用いられることが少なかった素材も利用されるようになります。スポーツの普及はスポーツウェアの発展のみならず、女性と社会とのかかわりが変化する過程と密接な関係にありました。
本展は、スポーツウェアやそのエッセンスを継ぐさまざまな衣装をはじめ、それらのイメージの伝播に重要な役割を果たした写真資料、ファッション・プレートなど100点により構成されます。これらの貴重な作品から、19世紀末から20世紀に受け継がれた「新しい女性像」を探るとともに、スポーツウェアとファッション、そしてそれをまとう私たちの身体を改めて意識化することを試みます。
□ 会期会場
- 2006年9月16日〜11月28日 島根県立石見美術館 [ サイトを開く ]
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