ノーマン・ロックウェル展

1991-1992年度

アメリカ人の生活を描きつづけ、その心に根ざすアーティストの一人であるノーマン・ロックウェルのユーモア溢れる芸術を展覧する日本で初めての本格的な展覧会です。

20世紀最も人気のあるアメリカのアーティストと問えば、多くのアメリカ人がノーマン・ロックウェルの名をあげるに違いありません。

1894年にニューヨーク市で生まれたロックウェルは、芸術の道に進む決意のもと16歳で高校を中退、ナショナル・アカデミー・オブ・デザインとアート・ストゥーデンツ・リーグで美術およびイラストレーションの教育を受けました。22歳のとき、当時の有力週刊誌『サタデー・イブニング・ポスト』の表紙絵の注文を受けるという大きなチャンスをつかみ、以降47年間にわたり320余点の作品が同誌の表紙を飾ることとなります。

ロックウェルの描く主題は、ありふれたアメリカの日常生活の一コマでありますが、一瞬の動きを捉えながら絵自身が「物語を語る」という、たぐい稀なロックウェルの資質をもって独特の作風が出来上がります。そして誰もがくすっと笑うようなユーモアとペーソスで描かれたロックウェルの芸術は、まさにアメリカン・ライフそのものといえましょう。

これらの表紙絵の原画が油彩による完成作であったということはあまり知られていません。本展はそれらの油彩作品を中心に、他誌の表紙絵あるいは挿絵、商品や企業広告のための原画など、素描、習作を含め90点のオリジナル作品を展覧する日本で初めての本格的なノーマン・ロックウェル展となります。

Norman Rockwell
出品作品 :
  • 90 点
会期 :
  • 1992年2月〜8月
会場 :
  • 伊勢丹美術館 [東京]
  • 大丸ミュージアム・梅田 [大阪]
  • 松坂屋美術館 [名古屋]

<画像>
図録表紙より

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