マティスとルオー
近年の研究で明らかになったマティスとルオーの友情に光を当て、新たな作品の魅力や作家像を紹介します。
《Vive sympathie d'art - 素晴らしき芸術への共感》- これはマティスとルオーの往復書簡の一節です。近年、マティスからルオーに宛てた書簡がジョルジュ・ルオー財団で見つかり、同様にアルシーヴ・マティスに、ルオーからマティスへの手紙が保管されていたことから、この二人のアーティストの交友が明らかとなりました。
鮮やかな色彩による装飾的な作品で知られるマティスと、深く力強い色彩で宗教的な主題を描いたルオー。その作風は全く異なり、これまで二人の芸術を結びつけて論じられることはほとんどありませんでした。本展では、ギュスターヴ・モローの教室で互いに知り合い共に学んでから、芸術家として終生変わらず続いた二人の友情に光を当て、新たな作品の魅力や作家像を紹介します。パリ市立近代美術館コレクションを中心に、油彩・水彩・版画など、約90点がご覧いただけます。
出品作品 :
- 87 点
会期・会場 :
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2007年度
- 松下電工汐留ミュージアム [東京] ... 2008年3月8日(土)〜5月11日(日)
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2008年度
- 松下電工汐留ミュージアム [東京] ... 2008年3月8日(土)〜5月11日(日)
- ひろしま美術館 ... 2008年5月17日(土)〜6月29日(日)
- 新潟県立近代美術館 ... 2008年7月5日(土)〜8月31日(日)
- 松坂屋美術館 [名古屋] ... 2008年9月13日(土)〜10月19日(日)
<画像>
[左(上)] ジョルジュ・ルオー
≪娼婦 - 赤いガーターの裸婦≫
1906年
水彩・パステル / 紙
71 x 55 cm
©ADAGP, PARIS & SPDA, TOKYO, 2008
[右(下)] アンリ・マティス
《黄色のドレスとチェックのドレスの娘》
1941年
パリ市立近代美術館
Succession H. Matisse, Paris & SPDA, Tokyo 2007 - Photo Philip Bernard
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