ウィーン、生活と美術 1873-1938

2000-2001年度

ウィーン市立歴史博物館の所蔵作品を中心として、ウィーンの美術と工芸、デザインの流れや、近代デザイン史におけるウィーンと日本相互の影響関係をご覧いただきます。

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1873年、ウィーンで開かれた万国博覧会に明治日本が出品した美術、工芸品はジャポニスムの波及へとつながり、ヨーロッパにおける近代美術とデザインの発展に大きな影響を与えました。クリムト、シーレ等が参加した分離派は、日本美術の装飾的な特徴を採り入れつつ独自のスタイルを確立し、またヨーゼフ・ホフマンらウィーン工房も日本の美術と工芸の巧みな意匠やシンプルな構造に影響をうけました。西洋と東洋がミックスした彼らの美術とデザインは世界中で高い評価をうけています。一方で、分離派やウィーン工房が、日本近代デザインに及ぼした影響についても、近年再評価の気運が高まっています。

本展は、ウィーン市立歴史博物館の所蔵作品を中心に、ウィーン万博の開かれた1873年からオーストリアがナチスに占領された1938年までのウィーンの美術と工芸、デザインの流れを展観するとともに、近代デザイン史におけるウィーンと日本相互の影響関係についても迫ります。

出品作品 :
  • 油彩51点、版画43点、デザイン33点
会期 :
  • 2001年3月〜6月
会場 :
  • 府中市美術館 [東京]
  • 郡山市立美術館 [福島]

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グスタフ・クリムト
《パラス・アテネ》
1898年
油彩・カンヴァス
Bildnachweis : Historisches Museum der Stadt Wien

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