パリ市立近代美術館所蔵 ルオー展

1997-1998年度

人間への限りない愛と信頼を秘めるルオー芸術の真髄に迫ります。

本展は、ジョルジュ・ルオーが精神的な危機と芸術上の苦悩を乗り越え、自らの内面の欲求にしたがって独自の芸術世界へと力強く歩みはじめた、1902年から1918年にかけて制作された作品を中心に構成されます。

ルオーの作品では、サーカスの人々、娼婦、裁判官、資産家、貧しき人々などのテーマが登場し、人間の傲慢、偽善、虚栄、エゴイズムや社会の不正義に対する激しい憤りと批判が表現されますが、しかしその眼差しの奥には人間への深い愛と信頼が秘められていました。

20世紀という時代に生きるゆえに苦悩を背負い、それゆえにこそ希望を探り求める人間への限りない愛と信頼。ルオー芸術がキリスト教信仰をもたない多くの人々までも魅了し続ける理由はそこにあるのでしょう。

出品作品 :
  • 油彩 6点、ミクストメディア 62点、版画 34点
会期 :
  • 1998年2月〜8月
会場 :
  • 小田急美術館 [東京]
  • 大丸ミュージアム・梅田 [大阪]
  • 徳山市美術博物館 [山口]
  • 平塚市美術館 [神奈川]
Georges Rouault

<画像>
図録表紙より

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