シャルル=フランソワ・ドービニー展が山梨でオープンいたしました

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シャルル=フランソワ・ドービニー展が、山梨県立美術館で10月20日にオープンいたしました。









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シャルル=フランソワ・ドービニーは、近代風景画の歴史上、非常に重要な画家ですが、なぜか今まで日本で個展は開催されてきませんでした。バルビゾン派の画家として名前があがる程度だったかもしれません。しかし、ドービニーは後の印象派にも影響を与えた、印象派の先駆者でもあります。外光の中で描き、ボタン号という船で移動しながら描いた、旅する画家でもあったのです。本展ではそのドービニーを紹介しています。

山梨県立美術館では、ドービニー展は開館40周年の記念展でもあり、オープニングセレモニーでは開館40周年をお祝いするセレモニーと、ドービニー展の開幕セレモニーが続けて行われました。

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ドービニー展のセレモニーでご挨拶される、本展監修者のランス美術館ドゥロ館長。
ランス美術館からは、13点ものドービニー作品をお貸出いただき、ドゥロ館長をはじめ、ランス美術館のご尽力のおかげで本展は開催することができました。

展示作業では、山梨県立美術館は最初の会場とのこともあり、作品に展示用の金具をつけたり、額装したりと、多くの作業がありました。

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額装され展示を待つ作品。2代目ボタン号を描いた本展の主要な作品のひとつです。作品が到着し、実際の作品を目にする瞬間は毎回、緊張とともにわくわくする瞬間でもあります。

山梨県立美術館では、ドービニーをわかりやすく紹介するアニメーションも作成され、展示室の最後ではキャラクターと写真をとることもできます。ミュージアムショップの前にも発見しました。

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(写真左)左がドービニー。右は……友人でもあったコローです。案内役のカエルは、展示室内でもかわいい姿を見ることができます。ぜひ探してみてください。
(写真右)ドービニー​展オリジナルグッズ。展示作業のためにフランスから来日された、作品ご所蔵館の皆様には、トートバッグが好評でした。


シャルル=フランソワ・ドービニー展は山梨に続き、広島、東京、鹿児島、三重と全国5会場で開催されます。生き生きとした自然を描いたドービニーの作品を、初期から晩年までまとめて見ることのできる、貴重な機会です。(TH)

関連リンク:
山梨県立美術館