シャルル=フランソワ・ドービニー展が鹿児島で開幕いたしました

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シャルル=フランソワ・ドービニー展が、鹿児島市立美術館で7月19日に開幕いたしました。









開場式は、KTS室内オーケストラのミニコンサートから始まりました。曲はタイスの瞑想曲とジュ・トゥ・ヴーの2曲。美術館の入り口はホールになっていますので、音が響きます。まるで本当のコンサートのようで、豊かな気持ちになりました。当日は、赤塚学園美容・デザイン専門学校の皆様もいらしており、盛大な開場式でした。

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展示作業時には、市内の照國神社ではちょうどお祭りで、屋台が並び、多くの人で賑やかでした。通りには燈籠が掲げられていましたが、その中に、ドービニー展のバナーも。

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美術館のカフェでは、ドービニーのボタン号を模したクッキーを作成されていました。食べてしまうのがもったいないですね。ひとつひとつ微妙に異なります。

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本展図録では、鹿児島市立美術館の学芸係長でいらっしゃる谷口さんのエッセイ「日本洋画壇から見たドービニー」で、黒田清輝、藤島武二、和田英作などが、ドービニーについて言及した内容を読むことができます。当時の日本洋画の画家たちにドービニーが広く影響を与えていたことがわかります。

美術館の常設展では、夏の所蔵品展を開催中で、ドービニーに関連し、黒田清輝、藤島武二、和田英作の風景画作品などが展示されていますので、作品を比較することのできる貴重な機会でもあります。

展示作業時の鹿児島は、まだ梅雨の最中で、連日蒸し暑く、南を実感しました。
フランスからクーリエとしていらしていたランス美術館の方は、展示室から外にお出になり、写真を撮ろうとされたところ、温度差でカメラのレンズが曇ってしまったそうです。

それほど暑い鹿児島ですが、鹿児島市立美術館の建物もとても素敵ですし、ドービニーや、鹿児島出身の画家による水辺の風景とともに、ぜひ涼みにいらしていただけましたらと思います。

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美術館には鯉もいます。(TH)

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関連リンク:
鹿児島市立美術館