宮城限定 特別企画「ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡」の後期展示が始まりました

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宮城県美術館にて好評開催中の「ウィリアム・モリス 原風景でたどるデザインの軌跡」展では、大阪芸術大学が所蔵されるケルムスコット・プレス刊本53点66冊を、前後期に分けて全巻展示しております。

前期展示は6月7日(日)にて終了し、今週9日(月)から後期展示が始まりました。






後期展示では、「世界三大美書」の一つとして数えられる『ジェフリー・チョーサー作品集成』もご覧いただくことができます。

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中世イギリスの詩人、ジェフリー・チョーサー(Geoffrey Chaucer, c. 1343-1400)の著作が編集された本書には、バーン=ジョーンズが作画し、W. H. フーパーが彫板した木版挿絵が87点、その他に木版題扉と大型縁飾り14点、挿絵の周囲の種々の枠飾り18点、さらに本書のためモリスがデザインした大型装飾頭文字26点が収録されました。

モリスの最晩年の情熱が注がれた本書は、刊行当初から『グーテンベルグ四十二行聖書』以来の最高に美しい本と称され、ケルムスコット・プレスの代表作として今なお人々を魅了し続けています。

また会場では、本展の開催を記念して籔亨先生(大阪芸術大学名誉教授)にご執筆頂いた小冊子『大阪芸術大学図書館所蔵 ケルムスコット・プレス刊本コレクション』も販売されております。

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本展に出展されたケルムスコット・プレス刊本の全作品解説と作品画像が収録されており、ケルムスコット・プレスの壮麗な美を、ご自宅でも存分にお楽しみいただけることと思います。

宮城県美術館モリス展特設物販コーナーのみでの販売となりますので、どうぞお買い逃しのございませんように…。


みなさまのご来場を心よりお待ちしております。(TW)


作品画像クレジット:
F・S・エリス編『ジェフリー・チョーサー作品集成』1896年、ケルムスコット・プレス刊 (画像提供:大阪芸術大学)


関連リンク:
宮城県美術館
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