「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」展が北九州で開幕いたしました

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ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」展が、北九州市立美術館で7月25日に開幕いたしました。








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世界的に作品の海外移動が難しい時期ですが、ランス美術館の多大なるご配慮と、フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本をはじめ、開催館の皆様、関係者の皆様のお力添えのおかげで、北九州市立美術館から巡回を始めることができました。

一時は、パリからの飛行機も便がかなり限られてしまい、心配した時期もございましたが、日本航空さんのご協力をいただき、作品を輸入することができました。

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初日は、開館前から並んでお待ちくださった方が何人もいらしたそうで、楽しみにしてくださった方が大勢いらしたことは、とてもうれしく思いました。

作品の搬入、また展示作業時は、雨も多く、不安定なお天気が続きました。
美術館から見える空も刻々と変わって見えましたが、展示室を結ぶ美術館の廊下からの眺めは、作業中の気分転換にもなりました。


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眺めといえば、美術館のカフェ、カフェ・ミュゼからの眺めもとてもよいです。企画展の期間中は、本展のための特別メニューもご用意されておりますので、撤収作業でまた美術館にお伺いする際にいただけるとよいなと密かに思っております。

企画展示室は2部屋に分かれますが、学芸員の方の展示構成から、最初の展示室は、森の中など緑が印象的な作品が集まり、後半の展示室には、版画に続き、海辺を感じさせる油彩作品が展示されております。風景画の変遷も感じることができます。

展示室の雰囲気も、後半は、外光のような照明で、まるで海辺にいるような感じを受けました。今回は、ブーダンの作品が何点かございますので、余計に空気が澄んでいるように感じます。また、モネは、実際の作品は色がきれいでやはり魅力的でした。

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↑後半の展示室入り口。最初は版画作品が展示されております。

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今回の北九州市立美術館のポスターにもモネの作品が使われております。
風が吹いているようなすてきなデザインですが、まさにそのような印象を展示室でも感じていただけるのではないかと思います。

巡回の最初、到着した作品を実際に見ることができる瞬間は、毎回わくわくしますが、展示室に並んだ作品を改めて見ますと、今回は、余計に感慨深く感じました。

ご覧いただきます皆様にも、展覧会鑑賞の時間が、少しでも心安らぐひと時となりましたら幸いです。
北九州市立美術館では9月6日(日)までの開催となります。(TH)


関連リンク:
北九州市立美術館