山梨県立美術館にて「シダネルとマルタン展」が開幕しました

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山梨県立美術館にて「シダネルとマルタン展」が開幕しました。









甲府市の「芸術の森公園」内にある山梨県立美術館は、バルビゾン派を代表するミレーの作品を多く所蔵することから、「ミレーの美術館」としても親しまれています。

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(展示作業時の写真です)

森の匂いをたっぷり吸い込みながら、美術館へ。

本展では、19世紀末から20世紀前半にかけてフランスで活躍したアンリ・ル・シダネルとアンリ・マルタンの描いた世界をご紹介します。

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最初に出迎えてくれるマルタンの女性像は、まるで、美術館の外の森からスーッと入ってきたかのようにも感じられます。

身近な人々や身の回りの生活の情景を色彩豊かに描きながらも、どこか神秘的な雰囲気が漂うシダネルとマルタンの描く世界。

山梨県立美術館における本展のサブタイトル「色彩の詩情、光の神秘」は、そんな2人の世界観にピッタリです。

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展覧会を締めくくるのは、マルタンが描いたマルタン夫人と、マルタンの自画像。
背後に広がる色彩豊かな花々と木々が、穏やかな雰囲気を醸し出しています。

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特別展示室を出てぜひ見ていただきたいのが、「富士見の窓」のスペース。晴れの日には、富士山の表情が移り変わる様子を、まるで額縁の中の一枚の絵のように、味わうことができます。

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シダネルが愛着を持って居を構えたジェルブロワという小さな村は、今では「バラの村」として知られていますが、美術館を出ると、実際にバラ園や日本庭園を散策することができます。

シダネルが好んで描いたバラの絵を心に留めながら、実際にバラの匂いに包まれることができるのは、ここ、山梨県立美術館だからこそ。

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山梨県立美術館で芸術の散策を楽しみませんか?
2022年1月10日までの開催です。(NN)




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山梨県立美術館