「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」展が水戸で開幕いたしました
2022/02/14 03:46 カテゴリー : 展覧会
移動中はいつも景色を楽しく眺めていますが、水戸への道中、今回はスカイツリーがよく見えました。スカイツリーは、普段の行動範囲では意外と目にすることが少なく、今回はじっくり見ることができました。この日の空は、本展出展作品のブーダンの作品に色合いが似ていました。
その後、無事に茨城県近代美術館に作品搬入を終え、本展の看板を見ながらホテルへ向かいました。水戸駅前の桜川には鴨の姿も。
茨城県近代美術館の展示作業では、何といってもご所蔵のモネを一緒に展示されることが楽しみでした。茨城県近代美術館では、ランス美術館のモネ《べリールの岩礁》と、同じ時期に同じ場所を描いた《ポール=ドモワの洞窟》を所蔵されており、2作品が並んで展示される貴重な機会なのです。
実際の展示室では、こちらの青い壁に、モネの2作品が展示されております。2作品を見比べることができるのはとても興味深く、私も作業中、念願の2作品が並ぶ様子を見ながら、それぞれが描かれた時間や季節に思いを巡らせました。
茨城とランスに所蔵されるモネの作品が、同じ空間に展示されますのは、めったにないことですので、ぜひこの機会にご覧いただけましたら幸いです。
美術館の1階アートフォーラムでは、本展に合わせ、西洋絵画の世界における、風景画の始まりの歴史について、図版を見ながらたどることができるような展示コーナーがございました。図版を見ますととてもわかりやすく、本展の前後にご覧いただきますと、本展もより奥行きをもってご覧いただけるのではないかと思います。
また、隣にはミュージアムショップもございますので、展覧会の余韻にぜひお立ち寄りいただけましたらと思います。
美術館の外では、水戸らしい梅が咲いていました。あたたかい春ももうすぐですね。
茨城県近代美術館では3月27日までの開催です。[TH]
関連リンク:
茨城県近代美術館