ヴラマンク展が北九州でオープンいたしました

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ヴラマンク展が、北九州市立美術館分館で1月4日にオープンいたしました。








北九州市立美術館分館は、街中にあり、何かのついでに立ち寄っていただくこともできる、便利な場所にあります。近くには、松本清張記念館や、小倉城もあり、展示作業は年末でしたので、イルミネーションも華やかでした。

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今回の北九州市立美術館分館の展示では、ヴラマンクの作品が、今までと全く違って見える展示となりました。
なぜでしょうか?

それは、照明の影響です。

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美術館本館は、磯崎新建築の歴史ある美術館ですが、昨年11月にリニューアルオープンされました。照明設備も新しくされたそうで、今回の分館での展示にも、本館から新しい照明を運ばれ、使用されておりました。
新しい照明で作品に光をあてたところ、ヴラマンクの白が浮かび上がり、発光しているかのようになりました。その結果、風景が動いているようにも見え、絵画作品ではないようにも見えます。

ヴラマンクの構図にもよるのかもしれません。ヴラマンクは画家となる前、自転車競技選手だったこともあり、作品とスピードの関係は興味深い特徴のひとつです。もしかしたら、照明の影響で、ヴラマンクのスピード感が浮かび上がったのでしょうか。


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自家用車の前でポーズをとるヴラマンクと妻ベルト・コンブ。1926年頃。
ヴラマンクは自動車も何台も所有していたそうです。

照明の影響は毎回勉強になりますが、今回も​、印象的なものとなりました。この機会に、北九州市立美術館分館での展示で、ヴラマンクの作品を体感していただけましたら幸いです。(TH)


関連リンク:
北九州市立美術館分館